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―― 話を元に戻すと、フリーウェアに見えると言っても、単にプロテクトを外したり、コピーされることを黙認するだけではダメということですよね。

平沢 実際、フリーウェアも出していますよ。同時に著作権管理されているパッケージも売っている。だけど、フリーウェアに見える側面がある。その両方が私の立ち居振る舞いと矛盾しない。私はプロミュージシャンなので、収入を得なければならない。だから著作権は主張させていただく。である一方、自分はリスナー的なミュージシャンであるから、そこを殺してまでプロを主張していない。そういうことじゃないですか?

―― でも、それで収益が成り立つかという不安もあって、普通はそこまで放任できないですよ。

平沢 いや、成り立つんですよ。それがさっき言った「資本主義と相容れない音楽の性質」というパラドックス。そこを露出してしまうと今のような現象が起こり、一方でちゃんとCDも買ってくれるという絶妙なバランスが生まれるんですよ。

 でもそれを作為でやると成り立たないと思うのね。自然発生的に生まれてくるもので、予定された収益へ誘導したり、ビジネスの価値観で評価すれば何も育たない。そして一旦バランスが生じたら、双方裏切らないことが肝心。これはメジャーには出来ないことですね。

POSTED Jun 06 2010 @ 8:24
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